令和7年度 とうきょう すくわくプログラム活動報告書

令和7年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 5歳児

色の世界を楽しもう:昨年度から、レゴブロックで作ったコマを回すと色が混ざって変化する様子に興味を示していた。そこから、色ラップ、絵の具などを使い、また、子どもたちの興味・関心の広がりに応じて、いろいろな物、例えば、国旗、葉っぱなどの色についての探求を始めた。

2.活動スケジュール

4月~7月:レゴブロックでコマを作り、色の配置で、回った時の色の変化に気づく。 色ラップを何色か用意し、重ねてみることで色が混ざって他の色になることを知り、様々に組み合わせて色を作った。絵の具の量の配分で色が変わることを経験し、お泊まり保育の牛乳パックを使ったランタン作りに応用した。
9月:栽培していたトウモロコシの葉を絵の具の白と緑で再現する。それぞれの絵の具をどのくらいの分量にするか試行錯誤した。そこから、地球儀を見て、地球は陸地(緑)が30%、海(青)が70%であることを知り、絵の具の緑と青の量を配分しながら自分の地球を描いた。そして、4~5人のチームを作り、チームで相談して一つ地球の絵を描き、運動会のダンス衣装のTシャツの前の部分の原画とした。
9月~1月:運動会で万国旗を描くことになり、一人1か国を選ぶ。描いているうちに国旗に使われている色について、それぞれの国で意味があることを知った。他の人の国旗を見て、担任と一緒に国旗の本を調べて、同じ赤でも国によって意味が違うことに気づいていった。帰りの会などで、国旗とその色の意味を紹介する時間を作った。そこからその国は、どこにあるのか、大きな世界地図を用意し、場所を探し、国名を英語ではどう発音するのかを英語活動の時間に講師に教えていただいた。(1/28)日本語の発音に近いものや全く違うものなど、驚きながらの学習であった。
10月:カラーチャートを導入し、拡大カラーコピーをして、園庭でも使えるように掲示し、園内の葉、しいのみ、みかん、花の色など、いちばん近い色を探して名前を知った。同じ緑でも、若草色、モスグリーン、鶯色などまだ知らなかった緑の世界を広く、深く知った。どんぐりをよく観察して、どんぐり=茶色ではないこと、一つのどんぐりの中でも色が違う部分があること、どんぐりの種類によって微妙に色が違うことなど、細く観察していった。
11月:ナチュラリストとの活動でクロロフィルを知った。葉緑素ともいわれ、葉っぱの緑色を作り出していること、それがなくなってくると黄色や赤、そして茶色になって、葉が枯れていくという循環を知った。園庭の葉っぱを集めてきて、色のグラデーション(円環)を作ることで、同じ「緑」でも変化に富むことに気づいた。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 子どもたちのレゴのコマの回転から始まった色の探究だが、絵の具の混色だけにとどまらず、地球の色(海と大陸の割合)、国旗の色、クロロフィル、色の細かな名前(特に同じ緑でもいろいろな緑があること)など、次々に子どもたちの世界が広がっていった。そこで、製作に必要な絵の具類だけではなく、世界地図、日本地図、色の図鑑、国旗の本、カラーチャートなど、担任も一緒に学ぶことで探究が深まった。
  • 葉っぱのグラデーションを作りながら、クロロフィルがなくなっていくと色が変わって、枯れ葉となるという説明を聞いたときに子どもが「クロロフィルはどこへいっちゃうの?」と聞いた。幹の中に戻っていくと言う説明にとても不思議そうな顔をしていた。また、「どんぐりはなぜ丸いの?」という質問が出て、「落ちて遠くへ転がって、親の木の外に出て、お日様を浴びるため」と言う説明を聞いて、クラスの集まりの際に、四角の積み木とクヌギの丸いどんぐりを落として、どのように転がるか試してみた。この2つは年長組から出た質問だったが、年中・年少(満3歳含む)にも伝えられた。年少の子どもたちからは出てこない質問だったが、全学年で共有することでより、興味関心が高まった。

 

カラーチャートをみて色発見
園庭で落ちている葉っぱや木の実を、カラーチャートに当てて比べてみて何色か探しています。探す中で、葉っぱは表と裏で色が違うことなど、新たな発見もたくさんありました!

ナチュラリストと緑のグラデーション
園庭に落ちている木の葉を拾って来て、緑色~褐色のグラデーションになるよう、円環に並べます。クロロフィルの行方も考えます。

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 今回のすくわくプログラムでいちばん心に残ったことは、担任自身がとても興味を持って、カラーチャートを自ら購入するなど、子どもと一緒に次々にあらわれる子どもの色の世界に没入していったことである。国旗の赤一つとっても、ある国では情熱、ある国では犠牲者の血の色と意味があることは大人の教職員でも知らなかったことである。また、クロロフィルが冬は幹のなかに戻っていく話など、初めて聞くことであり、それ以来、園庭の木々を見上げる度に、クロロフィルの行方が気になる昨今である。大人も夢中になって取り組んでこそ、子どもたちも探究の世界に没入できるのではないだろうか。また、子どもの興味・関心の広がりをうまく捉えて、環境を用意することで、このように色から国旗、世界地図、自然の色などへ探究が広く、深くなっていくことを実体験した活動であった。

 

令和7年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 4歳児

音を楽しむ-2 リズムを楽しもう:この学年は去年のすくわくプログラムで「音を楽しむ」として、主にパーカッションを中心に活動した。今年度はそれをさらに展開してダンスのリズムを探求することにした。

2.活動スケジュール

1学期は主に普段の保育の中で、歌やリトミックを楽しんでいた。
10月以降は、リトミックの先生と相談して、いろいろなダンスのリズムを紹介していただいた。
 10/27 Tango Blue Tango アルゼンチン
11/14 Jazz One the Sunny Side of the Street U.S.A 
1/26 Charleston  5匹の子豚とチャールストン サウスカロライナ州チャールストン
 2/10 民謡     東京音頭         日本      
1/20 ダンスレッスンの時に「ダンスで巡る世界一周」と題して、いろいろなダンスを紹介いただいた。
 HipHop (U.S.A)-Hula(Hawaii)-Salsa(Mexico)-Berry Dance(Egypt 蛇の動き)― 動物の動き(Africa Musical Lion Kingより)―お辞儀、忍者、ねぷたの跳人(ハネト)、歌舞伎の見得などの動き(日本)
最後に銀河鉄道999にのせて、今までのダンスをひとめぐりして世界一周する。
1/28 さらに英語活動ではダンスで取り上げた国など、国旗カードを使い、世界地図の上でその国を見つける活動を行った。日本語の発音に近い国(Mexico, Egypt)と全く違う発音の国(United States of America, United Kingdomなど)があることに驚いた。
2月~3月 3月7日(土)の生活発表会に向けてダンスを織り込んだ創作劇を上演した。まず、子どもたちが創作劇のストーリーを作る。担任の「あるところに動物がいました」をきっかけに一人一文ずつ話をつなげていき、リス(ハワイ-フラダンス)、パンダ(日本-東京音頭)、サル(アメリカ-HipHop)、ライオン(南アフリカ共和国-ライオンキング)が出てきて、その国のダンスを踊り、みんなでキャンプに行くという創作劇ができあがった。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 子どもたちは紹介されたダンスのいろいろなリズムを面白がり、かっこいいHipHop、おかしなくにゃくにゃした蛇の動き、ミュージカルで知っているLion King、また5匹の子豚のチャールストンはリズムが気に入ったようで、部屋に戻ってからも口ずさんでいた。毎日の保育のちょっとした場面、集まりの前や身支度の間のBGMとして「曲をかけて!」と言って、踊っていた。
  • 英語活動ではダンスで取り上げた国などを紹介いただいたこともあって、「英語で言うと?」というレッスンはとても興味があり、覚え、互いに言い合って、忘れているところを補いながら言い合っていた。保育室でも国旗カードを印刷して、振り返りを行った。
  • 生活発表会での動物やダンスは、子どもたちが、自分で選んでチームを作り、そのチームごとに動画を参考に、より近くなるよう練習していった。リスがドングリを回しながら食べる様子やパンダが足を投げ出して笹を食べる様子、ダンスもどこを気にしながら踊るかをいうことをチームごとに動画を見ながら、相談していった。発表会当日も、動物たちの代表する国の国旗をステージ上に掲げた。
  • 担任自身が子どもたちと一緒にダンスを楽しんでいる様子が子どもたちにはより嬉しいことであっただろう。

 

麦ぐみの英語活動
英語活動で国の名前とその位置は?先生の横に大きな世界地図があります。この地図を見ながら、国の名前を英語で言い、どこにあるかを探しました。

リトミックで東京音頭
クラスを半分に分け、丁寧にリズムを体験しました。どこかで聞いたことがあるよね、自然と体が動く!

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 去年からの音楽のつながりという点と、昨年度2月の節分の赤鬼と青鬼のタンゴをとても気にったところから、ダンスのリズムをテーマにしたが、担任もダンスについては日頃から興味を持っていたので、子どもと一緒に新しいリズムを楽しむことができた。この担任が楽しむ様子が子どもたちにも良い影響を与えたようで、この部屋ではいつもにぎやかな笑いに満ちたダンスの時間が流れていた。
  • しかし、一方でBlue Tango、On the Sunny Side of the Streetなどは、保育室ではあまり長くは継続できなかった。「鑑賞曲」としては良いが、子どもたちが楽しめるダンスではなかったということであろう。日本の東京音頭は生活発表会の創作劇でも使われたが、子どもたちの近隣の夏祭りの盆踊りでなじみがあったのだろうと思われる。まずは、「鑑賞曲」としてであっても、子どもたちの日常にいろいろなリズム・曲(クラシックも含めて)が環境としてあることが大事ではないかと気づいた。

 

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 3歳児

自然で遊ぼう:当園では、園庭に大きな気が何本もあり、さらに花壇の花、栽培している野菜などの自然に恵まれた環境にある。入園当初から、木々や花壇の花の移り変わりなどに気づいて触れてきた。秋以降、くぬぎやしいのみなどのどんぐりなどを使って遊ぶことも含めてテーマとした。

2.活動スケジュール

・入園~1学期:自由に遊ぶ時間に花壇の花を植える先生たちを手伝ったり、自分たちの夏野菜(キュウリやトマト)の生長を楽しみに、水やりをしたりしていた。きゅうりは豊作でその都度塩もみにしてお弁当時に食した。
・5月連休時の大型伐採の様子は、伐採した枝は工場へ運ばれバークたい肥になることを写真付きで園だよりで伝えた。バークたい肥も購入し、展示し子どもたちにや保護者にも説明した。
・9月以降 園庭にくぬぎやしいのみのどんぐりが落ち始めると、自分の外用のカバンを作り、自然ものものを集めて、それらで遊んで楽しんでいた。保護者にも協力を仰ぎ、家庭の近くの公園などで、いろいろの種類のどんぐりや木の実を集めていただいた。種類によって色や形が違うことに気づいた。箱の中に画用紙を入れどんぐりに絵の具をつけて転がすとどんぐりの種類によって、動き方が違って異なった線ができるのに気づいた。空き箱で迷路を作って、どんぐりをビー玉のようにして遊ぶ、画用紙の下に葉っぱを置いてフロッタージュするなどの製作活動も行った。
・11/20 ナチュラリストによって、クロロフィルの話を聞き、緑の葉のグラデーションを作って葉っぱの緑色も微妙に違っていることに気づいた。また、松ぼっくりを使って足のサイズを測る「足のサイズは何ぼっくり?」、松ぼっくりをアケビの蔓で作った輪っかに投げ入れる輪投げ、葉っぱの中に隠したどんぐりを手で触って当てるクイズなど、自然物で遊んだ。
・12/6 「子どもの姿紹介展」では、クラフトボックスの蓋の上に紙粘土をおき、手形をつけ、どんぐりを飾る「宝箱」を作り、中に園庭で拾った宝物を入れて展示した。
・その後、自分たちで「自然の中で宝探し」をして、「とげとげしたもの、丸いもの、白いもの、赤いもの」を見つける。「この葉っぱはとげとげしている」「じりじりといっている」「この木、音がする」、「お花が落ちてた、枯れたの?」「集めたい」「池、凍っている」「葉っぱが埋まっている」など、見つけた物を言葉にして伝え合う姿が見られた。
・11月~2月 冬野菜のかぶの種を蒔き、葉っぱはふりかけにかぶは味噌汁にしてお弁当時にいただいた。年中組の麦ぐみにちなんだ麦の栽培に臨み、種植え、麦踏みを年中組と一緒に行なった。麦踏みの意味を伝えたが、育っている麦を踏むことには大いに躊躇する子どもたちだった。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 園庭で見つけた物を入れる自分用のバッグを作って、外あそびの際は持ってでかけた。
  • 園内のしいのみ・クヌギ以外のどんぐりや木の実も保護者の協力によって、たくさん集まった。
  • どんぐりを転がして線を描く活動では、「丸いのがいちばん転がる、細いのはどこに行くかわかんない、ロケットみたい、小さいのは早い」など観察したことを言葉にして伝えていた。フロッタージュでは、集めた葉っぱについて、いろいろな発見があり、「葉っぱ、パリパリしてると割れちゃう」「緑のは割れない」「魚に見える」など自分たちの発見をお互いに伝え合っていた。そこには担任の促し(どんな感じ?)や仲介があって成り立つ対話でもあった。
  • ナチュラリストによって、松ぼっくりやどんぐりを使った遊びが紹介され、自分たちでは思いつかなかった遊びができた。
  • 宝箱製作は、「子どもの姿紹介展」を見た保護者からは「この園ならではの宝もの」と言うコメントがあった。

 

どんぐりに好きな色の絵の具を付けて、箱の中で転がして遊ぶ。かしのみは、細かいなみなみの線、まてばしいは、途中まで横長の太い線、くぬぎはたくさん転がるからやりやすいと、子どもたちが自分たちで発見して楽しんだ。

・正面が足の大きさを松ぼっくりで測る「あなたの足、何ぼっくり?」
・右奥がアケビのつるで作った輪っかに松ぼっくりを投げ入れる輪投げ
・左奥は写真にはないが、段ボール箱に落ち葉と何種類かのどんぐりを入れて手で触って名前を当てるクイズ 

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • ただ、そこに自然があるだけでは見て終わりだが、それを使って遊びにし、何度も挑戦して遊び込んでいくことによって、子どもたちからも自分の言葉による感想が聞かれるようになった。個人個人の感想を言葉にし、子どもたち同士で伝え合うには、担任の援助が欠かせないと感じた。「それでどうだった?」「○○ちゃんもその葉っぱのこといってたよ」など、見たことを言葉にする援助や共通することを見つけて子ども同士を繋ぐなど、担任の媒介によってさらに深まっていった。ますます、自然に興味を持ち、葉や花だけでなく、池の水が凍ることにも気づいて、年長の子どもたちが池の場所によって氷の厚さが違うことなどを発見した時など、年少の子どもたちも回りで見ていて、氷に触らせてもらったりした。同じことを見ても、疑問や関心点などが違うので、小グループで活動していても、同学年、さらに他学年とも得たことを共有することが大事であると気づいた。
  • 花や野菜を育てることに関して、土の中はどのようになっているのだろうかという問いを設定して、チューリップの球根はプランターで栽培し、ヒヤシンスは水栽培することで、根っこの成長に気づく体験をした。
  • 私たち教員が、そこにある物として当たり前として見過ごすのではなく、自分たちも「これは何?」「どうしてだろう」と不思議がることによって、子どもたちにも広く「探求のための環境」としての意味を持つ設定に出来たのではないかと考える。
  • また、ナチュラリストの話を聞いた後、私たち教員の中にも園庭の木々を見上げ、紅葉し落葉していく様子をクロロフィルの移動!と見たり、クヌギを見て「なぜ上の方の葉は落ちているのに、下の葉は落ちないのだろう」と思ったりと、今まで目にも留めていなかったことを不思議がる「探求の目」が育っていることを実感している。

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令和6年度 とうきょう すくわくプログラム活動報告書

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 5歳児

ひかりとかぜのプロジェクト:当園では、年長組は「年長組として理想の姿をイメージした名前」を各自家庭で考えてきて、一人ひとりその理由を示しながらプレゼンテーションして、それをすりあわせて一つのクラス名にしていく。それは3週間以上かかる長い活動であり、自分の言葉で友だちに分かるように伝え、友だちの話をよく聞き、自分の思いと出会わせていく努力が求められる。その中には自分の考えた名前が採用されない悔しさもあり、またよく昇華していくプロセスに胸を踊らせることもある。そして今年度は「はなび」と「そよかぜ」という二つの名前に決まった。そこから、半年以上練習してきたダンス曲「Beautiful Name」の衣装を作るにあたって、「ひかり」と「かぜ」という言葉が頭の中にあることから、衣装の中にそれを表現しようということになった。その後は、それぞれの子どもが自由に園内の「ひかりとかぜ」を探求する。

2.活動スケジュール

4月 クラス名を「はなび」と「そよかぜ」に決める。4月~9月ダンスの練習
9月 運動会のダンス衣装のデザインを歌詞にある「ひかりとかぜ」をテーマにチームごとにデザインを考え、原画を描く。教師がそれを一人分ずつ熱転写プリントでTシャツに印刷する。
10月 運動会でこのTシャツを着て、保護者にダンスを披露する。
11月 「子どもの姿紹介展」(子どもが語る作品展)でデザインの原画とTシャツを一同に展示し、子どもたちがそれぞれの保護者にデザイン作成のプロセスを語る。
2月 サイエンスショー「かぜとひかりの実験」において空気砲で空気の流れとしての風を実感し、キラキラシートで光が3原色から構成されていることを知った。その後週間ほど園全体で空気砲とキラキラシートで何度も実験を行ない、空気砲に煙を入れ、それが出てくることによって空気の流れを感じていた。
3月 英語活動で光と風に関する英単語を学習した。その後、卒園前に下級生全学年に先のTシャツを着てダンスを披露し、下級生はダンスやTシャツ製作への期待を高めた。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • ダンス練習のためには自由に遊ぶ時間にいつでも音楽がかけられるようにした。
  • 製作活動については、色、素材、筆、道具など、多種多様に用意し、子どもたちの自由な発想が生まれるようにした。子どもたちの原画をそのままTシャツにプリントするために熱転写プリントという新しい技法を取り入れた。
  • サイエンスショーで空気砲とキラキラシートで活動するようになると、空気砲を園庭に持ち出し、ビオトープの池の水を空気砲で波立たせたり、友だちのカチューシャやキャスケットが光るのも「光なんだね」と気づいたり、また、家庭からは保護者の自転車のプラスチックが光っていると気づいたと知らせてきたりした。生活の中にある空気(風)と光に敏感になったととらえられる。

 

サイエンスショーでキラキラシートで光の実験

ビオトープ池で、空気砲の風で水面に波を作る

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 今回初めて、継続的に1年間、探究活動を続けてきて、子どもたちに得られたものはとても多かったと思う。普段の保育では同じようなことをしていても、活動と活動が切れているように感じたが、今回テーマを持って1年間続けてきたので、多角的に「ひかりとかげ」でつながっていると感じた。子どもたちも自分たちの「どうして?」「もっとやってみたい」「うちの小さい小さい子どもはまだみたい」と探究する気持ちを持てたと思う。
  • 保育中のでの日常的な場面でも、窓からさす光が筒の機能をガラスに反射している小さな影を見つけたり、「この光っている(反射)のはどこから光が入っているのだろう」と探したり、「今日は風が強いね」と気づいたりしている。子どもたちも何気ない日常にある視点を持つとまだ違った世界が立ち現れるのを感じたことだろう。
  • 教師としては、年長組の忙しい毎日ではなかなか子どもたち一人一人の探求心まで、目が届かなかったが、今回このプロジェクトに参加して、教師としても1年間テーマを欠かさないことで、子どもたちの様子をよく観察して次の環境設定を考えるという幼児教育の原点に立ち返ることができたのではと思う。

 

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 4歳児

園の自然に触れよう・・・ダンゴムシを中心に:この学年は年少組の秋の遠足で水族館を訪れ、ダイオウグソクムシがダンゴムシの仲間であることを知った。進級すると、春の園庭にはダンゴムシがいて、夢中になって探す子供たちがいた。また、春から初夏と進むとチョウやガの幼虫を見つけることができ、さまざまな図鑑を身近において、園の中の昆虫を探求する姿勢を支援してきた。さらに、それを美術的に表現する、或いは物語は作る、ドラマを演じるなどに発展していけば面白いのではと考えた。

2.活動スケジュール

4月 園庭のあちこちにダンゴムシを発見。どこにいるか、何を食べているかなど、興味津々で探していた。そのうち、チョウやガの幼虫やテントウムシなども見つけて、図鑑と見比べていた。虫かごに入れて、飼育も始めた。虫にさほど興味のない子どももいた。毎朝登園してシールを貼る「出席ノート」を置くテーブルの上に飼育ケースを置いて、話題に上るようにした。また、ダンゴムシやチョウの幼虫が園庭のどこにいるかを示す「園庭マップ」を作って、見つけた子どもが印をつけるようにした。
11月 「子どもの発表会展」(子どもが話す作品展)で午前の展覧会として園庭の虫の様子を表す「図鑑」を作ることとし、ダンゴムシやテントウムシ、チョウの製作を行なった。それに先立ち、教師が造形の図鑑の修復を受け、子どもも製作中に随時アドバイスを得た。
12月 「子どもの発表会展」にて、子どもたちが自分の親に展覧について説明した。
3月 「生活発表会」で劇「ダンゴムシと子どもたち」を上演。ダンゴムシの背中を表現する衣装(大きな千代紙)と虫かご(牛乳パック)を製作した。その際、図鑑を調べ図鑑「オオダンゴムシ」と「シロダンゴムシ」の違いを知り、白色のダンゴムシの衣装を製作し、劇中で「ダンゴムシは脱皮した皮を食べるか」というダンゴムシに関するイラズという出題し、保護者が「食べる」「食べない」に頭を悩ませながら、手を挙げるなどの様子もみられた。
3月 英語活動で、ダンゴムシ、テントウムシ、チョウ、松ぼっくり、イチョウなどの自然に関する単語を学んだ。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • 園庭のあちこちにいるダンゴムシを追いかけて、季節によっている場所が違うことなどの発見もあった。その情報を子どもたちが共有できるよう、園庭マップを作った。また、帰りの会で、チョウの幼虫を発見した場所を報告するなどした。
  • 製作に関しては造形講師に研修を受けた後も折に触れて、相談をした。「子どもの姿紹介展」では虫を作るのに、実際のダンゴムシやテントウムシを見ながら製作したため、とても小さな物になってしまった。それでも、保護者にどのように作ったかを自分の言葉で説明していた。
  • 各種の図鑑や絵本を用意することで、園庭にいるダンゴムシだけでなく、オレンジに黒の帯の入ったタイのアンバーダッキーなど、外国の虫にも興味関心を広げた。
  • その後、保護者からカブトムシの幼虫をいただき、大事に飼育し、年長組のカブトムシと比べてみたり、一緒にしたりして、卵が生まれ、大事に飼育を続けている。

 

ダンゴムシを探す子供たち。

ダンゴムシ、テントウムシ、
チョウなどのいる園庭を表現。

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 園児たちにはとても身近にある園庭の自然のうち、最初は虫、特にダンゴムシに興味を持つ子どもたちから、探究が始まった。また、教師としては興味を持つ子どもたちだけでなく、他の子どもたちにも虫を初めとする園庭の自然に目を向けてもらおうと考えた。その今までの園とは違う視点で見た、「好きな子どもたちがいる」という状況ではなく、多くの子どもたちがダンゴムシに関心を持ち、テントウムシやチョウなど、また木々の葉など、さまざまな自然に目を向けられるのが良かったと思う。
  • しかし、ダンゴムシのいる場所としての「園庭マップ」はあまりすぐいかなかった。もっと、帰りの会での発表タイムで子どもたちから友だちへの情報提供をする機会を持てばよかったと思う。
  • ダンゴムシを段ボールで製作中に、友だちが作っているのを見て「見ているだけでダンゴムシ」「歩いているダンゴムシ」など、色々な形があることを互いに関心を持って会話しており、工夫をしていた。その様子を見て、それまで関わりの少なかった友だちともこの活動を通して人間関係が広がっているのを感じた。
  • 教師としての反省点は自分自身があまり虫に詳しくなく、子どもたちが飼育ケースに入れて飼う場面で適切な援助ができなかったことである。関連した図鑑や絵本を一緒に見ながら教師自身も勉強していく必要を感じた。

 

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 3歳児

音を楽しむ:このクラスは音楽が好きで、音が鳴ると自然と体が動き出すほどである。保育の中でカスタネットなどの楽器にも少し触れているが、音にはピアノや CD、触れた楽器以外にも様々な音があることに気付くような活動を展開し、音を作る楽しさを味わいたい。そして、曲に合わせて演奏したり、聴いいたりとお互いに楽しむことをねらいとする。

2.活動スケジュール

4月 入園当初から音楽が好きで、ピアノや CD にあわせて、歌ったり踊ったり、リズムを取ったりした。手や胴体を叩いてリズムを取るボディパーカッションも楽しんだ。
6月~2月 ペットボトルの蓋や牛乳パックでカスタネットを作ったり、2 期、3 期には紙皿とクリップでタンバリン、紙コップやミルク缶などで太鼓を作ったりするなど、身近な素材を使って楽器を製作し、歌に合わせて楽しんだ。
12月 「子どもの姿紹介展」(子どもが語る作品展)で自分たちの作った楽器を展示し、子どもたちが作る時の工夫や音の出し方を保護者に説明した。
1月 プロのパーカショニストによるワークショップでは、ジェンベを初めとするアフリカの珍しい打楽器の紹介があり、それに合わせて、本物のカスタネット、タンバリン、鈴などでリズムのセッションを楽しんだ。それから、園庭に出ては鉄棒や木々を叩いて「これはこんな音がする」と友だち同士で教え合い、面白がっていた。
3月 生活発表会では、自作のマラカスを身に付け音楽劇を保護者に披露した。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • 本物の楽器を見せて、実際に触って、叩いてみるなど、楽器の構造や音の違いについて実体験できるようにした。木琴を 2 種(普通の木琴と「森の合唱団」という同じ長さだが木の種類によって音程を作る木琴)を用意して、叩いて音程を作る不思議さを味わった。そこで、ある子どもが同じ長さの木琴で、「かえるのうた」を弾いたのには驚き、子どもたちが寄ってきて、興味深く見守った。
  • 子どもたちが作った楽器でピアノに合わせて合奏し、次に子どもたちから「演奏会、始めます」という声が上がり、お互いに演じる、観る立場となって楽しんだ。
  • 音楽ワークショップのあとは、色々な物に音があることに気づき、室内では、牛乳パックを叩いたり、ペットボトルの蓋の筋をガリガリひっかいてみたり、園庭に出ては鉄棒、樹木、バケツ、表示などを叩いて、「こんな音がする!」とお互いに教え合ったりしていた。

 

ピアノに合わせ、手作り楽器で演奏会

自然に楽器演奏を楽しむ雰囲気に。

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 子どもたちがリズムに合わせることの楽しさを知り、うたに合わせての手拍子や楽器で、音が揃うことのうれしさを感じていた。
  • 子どもたちが音の違いに敏感になったように感じる。
  • 楽器への興味が増し、自分で楽器を作りたいという意欲にもつながり、それを使って演奏会を開こうとするなど、遊びの幅が広がった。
  • 新たな環境を用意することで、普段の保育の中では気づかないような子どもの力(「かえるのうた」を演奏した、ワークショップでの全園児によるリズムセッションへの参加への喜びなど)を知ることができた。改めて、環境設定の大切さに気づいた。

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