令和6年度 とうきょう すくわくプログラム活動報告書

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 5歳児

ひかりとかぜのプロジェクト:当園では、年長組は「年長組として理想の姿をイメージした名前」を各自家庭で考えてきて、一人ひとりその理由を示しながらプレゼンテーションして、それをすりあわせて一つのクラス名にしていく。それは3週間以上かかる長い活動であり、自分の言葉で友だちに分かるように伝え、友だちの話をよく聞き、自分の思いと出会わせていく努力が求められる。その中には自分の考えた名前が採用されない悔しさもあり、またよく昇華していくプロセスに胸を踊らせることもある。そして今年度は「はなび」と「そよかぜ」という二つの名前に決まった。そこから、半年以上練習してきたダンス曲「Beautiful Name」の衣装を作るにあたって、「ひかり」と「かぜ」という言葉が頭の中にあることから、衣装の中にそれを表現しようということになった。その後は、それぞれの子どもが自由に園内の「ひかりとかぜ」を探求する。

2.活動スケジュール

4月 クラス名を「はなび」と「そよかぜ」に決める。4月~9月ダンスの練習
9月 運動会のダンス衣装のデザインを歌詞にある「ひかりとかぜ」をテーマにチームごとにデザインを考え、原画を描く。教師がそれを一人分ずつ熱転写プリントでTシャツに印刷する。
10月 運動会でこのTシャツを着て、保護者にダンスを披露する。
11月 「子どもの姿紹介展」(子どもが語る作品展)でデザインの原画とTシャツを一同に展示し、子どもたちがそれぞれの保護者にデザイン作成のプロセスを語る。
2月 サイエンスショー「かぜとひかりの実験」において空気砲で空気の流れとしての風を実感し、キラキラシートで光が3原色から構成されていることを知った。その後週間ほど園全体で空気砲とキラキラシートで何度も実験を行ない、空気砲に煙を入れ、それが出てくることによって空気の流れを感じていた。
3月 英語活動で光と風に関する英単語を学習した。その後、卒園前に下級生全学年に先のTシャツを着てダンスを披露し、下級生はダンスやTシャツ製作への期待を高めた。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • ダンス練習のためには自由に遊ぶ時間にいつでも音楽がかけられるようにした。
  • 製作活動については、色、素材、筆、道具など、多種多様に用意し、子どもたちの自由な発想が生まれるようにした。子どもたちの原画をそのままTシャツにプリントするために熱転写プリントという新しい技法を取り入れた。
  • サイエンスショーで空気砲とキラキラシートで活動するようになると、空気砲を園庭に持ち出し、ビオトープの池の水を空気砲で波立たせたり、友だちのカチューシャやキャスケットが光るのも「光なんだね」と気づいたり、また、家庭からは保護者の自転車のプラスチックが光っていると気づいたと知らせてきたりした。生活の中にある空気(風)と光に敏感になったととらえられる。

 

サイエンスショーでキラキラシートで光の実験

ビオトープ池で、空気砲の風で水面に波を作る

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 今回初めて、継続的に1年間、探究活動を続けてきて、子どもたちに得られたものはとても多かったと思う。普段の保育では同じようなことをしていても、活動と活動が切れているように感じたが、今回テーマを持って1年間続けてきたので、多角的に「ひかりとかげ」でつながっていると感じた。子どもたちも自分たちの「どうして?」「もっとやってみたい」「うちの小さい小さい子どもはまだみたい」と探究する気持ちを持てたと思う。
  • 保育中のでの日常的な場面でも、窓からさす光が筒の機能をガラスに反射している小さな影を見つけたり、「この光っている(反射)のはどこから光が入っているのだろう」と探したり、「今日は風が強いね」と気づいたりしている。子どもたちも何気ない日常にある視点を持つとまだ違った世界が立ち現れるのを感じたことだろう。
  • 教師としては、年長組の忙しい毎日ではなかなか子どもたち一人一人の探求心まで、目が届かなかったが、今回このプロジェクトに参加して、教師としても1年間テーマを欠かさないことで、子どもたちの様子をよく観察して次の環境設定を考えるという幼児教育の原点に立ち返ることができたのではと思う。

 

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 4歳児

園の自然に触れよう・・・ダンゴムシを中心に:この学年は年少組の秋の遠足で水族館を訪れ、ダイオウグソクムシがダンゴムシの仲間であることを知った。進級すると、春の園庭にはダンゴムシがいて、夢中になって探す子供たちがいた。また、春から初夏と進むとチョウやガの幼虫を見つけることができ、さまざまな図鑑を身近において、園の中の昆虫を探求する姿勢を支援してきた。さらに、それを美術的に表現する、或いは物語は作る、ドラマを演じるなどに発展していけば面白いのではと考えた。

2.活動スケジュール

4月 園庭のあちこちにダンゴムシを発見。どこにいるか、何を食べているかなど、興味津々で探していた。そのうち、チョウやガの幼虫やテントウムシなども見つけて、図鑑と見比べていた。虫かごに入れて、飼育も始めた。虫にさほど興味のない子どももいた。毎朝登園してシールを貼る「出席ノート」を置くテーブルの上に飼育ケースを置いて、話題に上るようにした。また、ダンゴムシやチョウの幼虫が園庭のどこにいるかを示す「園庭マップ」を作って、見つけた子どもが印をつけるようにした。
11月 「子どもの発表会展」(子どもが話す作品展)で午前の展覧会として園庭の虫の様子を表す「図鑑」を作ることとし、ダンゴムシやテントウムシ、チョウの製作を行なった。それに先立ち、教師が造形の図鑑の修復を受け、子どもも製作中に随時アドバイスを得た。
12月 「子どもの発表会展」にて、子どもたちが自分の親に展覧について説明した。
3月 「生活発表会」で劇「ダンゴムシと子どもたち」を上演。ダンゴムシの背中を表現する衣装(大きな千代紙)と虫かご(牛乳パック)を製作した。その際、図鑑を調べ図鑑「オオダンゴムシ」と「シロダンゴムシ」の違いを知り、白色のダンゴムシの衣装を製作し、劇中で「ダンゴムシは脱皮した皮を食べるか」というダンゴムシに関するイラズという出題し、保護者が「食べる」「食べない」に頭を悩ませながら、手を挙げるなどの様子もみられた。
3月 英語活動で、ダンゴムシ、テントウムシ、チョウ、松ぼっくり、イチョウなどの自然に関する単語を学んだ。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • 園庭のあちこちにいるダンゴムシを追いかけて、季節によっている場所が違うことなどの発見もあった。その情報を子どもたちが共有できるよう、園庭マップを作った。また、帰りの会で、チョウの幼虫を発見した場所を報告するなどした。
  • 製作に関しては造形講師に研修を受けた後も折に触れて、相談をした。「子どもの姿紹介展」では虫を作るのに、実際のダンゴムシやテントウムシを見ながら製作したため、とても小さな物になってしまった。それでも、保護者にどのように作ったかを自分の言葉で説明していた。
  • 各種の図鑑や絵本を用意することで、園庭にいるダンゴムシだけでなく、オレンジに黒の帯の入ったタイのアンバーダッキーなど、外国の虫にも興味関心を広げた。
  • その後、保護者からカブトムシの幼虫をいただき、大事に飼育し、年長組のカブトムシと比べてみたり、一緒にしたりして、卵が生まれ、大事に飼育を続けている。

 

ダンゴムシを探す子供たち。

ダンゴムシ、テントウムシ、
チョウなどのいる園庭を表現。

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 園児たちにはとても身近にある園庭の自然のうち、最初は虫、特にダンゴムシに興味を持つ子どもたちから、探究が始まった。また、教師としては興味を持つ子どもたちだけでなく、他の子どもたちにも虫を初めとする園庭の自然に目を向けてもらおうと考えた。その今までの園とは違う視点で見た、「好きな子どもたちがいる」という状況ではなく、多くの子どもたちがダンゴムシに関心を持ち、テントウムシやチョウなど、また木々の葉など、さまざまな自然に目を向けられるのが良かったと思う。
  • しかし、ダンゴムシのいる場所としての「園庭マップ」はあまりすぐいかなかった。もっと、帰りの会での発表タイムで子どもたちから友だちへの情報提供をする機会を持てばよかったと思う。
  • ダンゴムシを段ボールで製作中に、友だちが作っているのを見て「見ているだけでダンゴムシ」「歩いているダンゴムシ」など、色々な形があることを互いに関心を持って会話しており、工夫をしていた。その様子を見て、それまで関わりの少なかった友だちともこの活動を通して人間関係が広がっているのを感じた。
  • 教師としての反省点は自分自身があまり虫に詳しくなく、子どもたちが飼育ケースに入れて飼う場面で適切な援助ができなかったことである。関連した図鑑や絵本を一緒に見ながら教師自身も勉強していく必要を感じた。

 

令和6年度とうきょう すくわくプログラム活動報告書

幼稚園番号 1573411
園名 鶯谷さくら幼稚園

1.活動のテーマ <テーマとその設定理由> 3歳児

音を楽しむ:このクラスは音楽が好きで、音が鳴ると自然と体が動き出すほどである。保育の中でカスタネットなどの楽器にも少し触れているが、音にはピアノや CD、触れた楽器以外にも様々な音があることに気付くような活動を展開し、音を作る楽しさを味わいたい。そして、曲に合わせて演奏したり、聴いいたりとお互いに楽しむことをねらいとする。

2.活動スケジュール

4月 入園当初から音楽が好きで、ピアノや CD にあわせて、歌ったり踊ったり、リズムを取ったりした。手や胴体を叩いてリズムを取るボディパーカッションも楽しんだ。
6月~2月 ペットボトルの蓋や牛乳パックでカスタネットを作ったり、2 期、3 期には紙皿とクリップでタンバリン、紙コップやミルク缶などで太鼓を作ったりするなど、身近な素材を使って楽器を製作し、歌に合わせて楽しんだ。
12月 「子どもの姿紹介展」(子どもが語る作品展)で自分たちの作った楽器を展示し、子どもたちが作る時の工夫や音の出し方を保護者に説明した。
1月 プロのパーカショニストによるワークショップでは、ジェンベを初めとするアフリカの珍しい打楽器の紹介があり、それに合わせて、本物のカスタネット、タンバリン、鈴などでリズムのセッションを楽しんだ。それから、園庭に出ては鉄棒や木々を叩いて「これはこんな音がする」と友だち同士で教え合い、面白がっていた。
3月 生活発表会では、自作のマラカスを身に付け音楽劇を保護者に披露した。

3.探究活動の実践<活動の内容>

  • 活動のために準備した素材や道具、環境の設定・活動中の子供の姿・声、子供同士や教諭との関わり等
  • 本物の楽器を見せて、実際に触って、叩いてみるなど、楽器の構造や音の違いについて実体験できるようにした。木琴を 2 種(普通の木琴と「森の合唱団」という同じ長さだが木の種類によって音程を作る木琴)を用意して、叩いて音程を作る不思議さを味わった。そこで、ある子どもが同じ長さの木琴で、「かえるのうた」を弾いたのには驚き、子どもたちが寄ってきて、興味深く見守った。
  • 子どもたちが作った楽器でピアノに合わせて合奏し、次に子どもたちから「演奏会、始めます」という声が上がり、お互いに演じる、観る立場となって楽しんだ。
  • 音楽ワークショップのあとは、色々な物に音があることに気づき、室内では、牛乳パックを叩いたり、ペットボトルの蓋の筋をガリガリひっかいてみたり、園庭に出ては鉄棒、樹木、バケツ、表示などを叩いて、「こんな音がする!」とお互いに教え合ったりしていた。

 

ピアノに合わせ、手作り楽器で演奏会

自然に楽器演奏を楽しむ雰囲気に。

4.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>

  • 子どもたちがリズムに合わせることの楽しさを知り、うたに合わせての手拍子や楽器で、音が揃うことのうれしさを感じていた。
  • 子どもたちが音の違いに敏感になったように感じる。
  • 楽器への興味が増し、自分で楽器を作りたいという意欲にもつながり、それを使って演奏会を開こうとするなど、遊びの幅が広がった。
  • 新たな環境を用意することで、普段の保育の中では気づかないような子どもの力(「かえるのうた」を演奏した、ワークショップでの全園児によるリズムセッションへの参加への喜びなど)を知ることができた。改めて、環境設定の大切さに気づいた。

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