令和5年度自己評価・学校関係者評価報告書
令和5年3月23日
学校法人 新生学園 鶯谷さくら幼稚園
1.自己評価
1.本園の教育目標
自己・人・物の3者が互いに関わりを持ちながら、良好な関係作りを進めること
が人間社会の健全な発展に繋がる。その原理を広く社会に発信していくことが当園
の教育の使命である。以下、育てたい子どもの姿である。
自立した子ども(自己) 自発性
共に育つ子ども(人) 接在性
探究心のある子ども(物) 創造性
2.本年度の重点目標
新型コロナウイルス感染症が5月に5類になったことで、自粛活動から脱却し、園生活・保育活動をさらに活性化し、毎日の保育及び行事等で子どもの経験の幅を広げ、多学年交流もより盛んになるよう努める。しかし、コロナ禍での知見を活かし、全てを元通りとすることなく、保育を見直し、自己評価を重ね、保育の資質向上を図る。
3.評価項目の達成、及び取り組み状況
評価項目 | 評価 | 取り組み状況 | |
1 | コロナ禍で自粛していた活動について、従来の活動の形から無駄を省き、さらに工夫改善する。 | A | ・年長児の宿泊保育(園内1泊2日)を通常通り行なった。夕食は給食業者からの搬入でカレーを主菜とするメニューとした。全保育者で担当するコーナーでの遊びを充実させ、園庭での花火の室内からの鑑賞など、活気に満ちた一夜を過ごすことができた。
・運動会は3学年一緒に行なう形式にした。IDカードを導入し、園児・家族だけの参加とし、観客が多くなりすぎないよう配慮した。未就園児プレスクールは別個に行ない、小人数の中で2歳児にはより安心で、保護者や上の学年の園児の応援の元、アットホームな会となった。 ・年長児の苗場への雪山旅行を1泊で復活した。コロナ以前は2泊であったが、子どもたちの様子を見ると1泊でも経験としては十分ではないかという教職員からの振り返りがあった。この点については、来年度継続審議としていく。 |
2 | 保育環境の整備と衛生の改善 | B
|
・園庭の樹木・ビオトープ・花壇の整備を例年通り、造園会社に委託し、園児がより安全に自然に触れて、探究できるようにしている。
・委託業者との連携で、ネズミ駆除(ダスキン)を毎月1回1年間継続している。 |
3 | 保護者参観日の工夫 | B | 昨年は保護者参観日を年間15回(誕生月+2回)にしたが、保護者の感想から、子どもの成長がより見えるよう学期ごとに1回とすることにした。2学期と3学期は2日間に分けてクラスごととし、9:00~14:00の保育時間中、いつでも父母どちらでも参観可能とした。具体的な感想からはこの形式のほうがより子ども成長が見られると好評であった。本園では園と保護者の相互の連絡帳(毎月)における感想欄があるが、それに加えて行事の際は、別紙での感想を求めている。ご意見としては、参観日などのグループ別の日程など詳細についてもっと前に知らせて欲しいとの要望があった。両親ともに働く方が増えてきているため、有給申請などの時期の考慮が求められる。 |
評価(A・・・十分に成果があった B・・・成果があった C・・・少し成果があった D・・・成果がなかった
4.総合評価
評価 | 理由 |
B | ・コロナ前の保育活動に戻りつつあるが、内容をより吟味して取り組むようにした。今年度は教員に新人が多く、子どもにとって楽しく有意義な活動を目指したが、保育内容をより深めることにはなかなか及ばなかった。しかし、多学年交流を促し、子ども同士の交流が盛んになったことは成果の一つである。
・園庭の自然の整備には力を入れてきたが、それを生かし切れていないところに教員の力不足を感じる。子どもたちがさらに「探求」することができるような、教職員の資質向上が求められる。 |
評価(A・・・十分に成果があった B・・・成果があった C・・・少し成果があった D・・・成果がなかった
5.今後取り組む課題
課題 | 具体的な取り組み方法 | |
1 | 教育の質の向上 | 幼児一人ひとりの成長をよく鑑み、それぞれの興味・関心に合わせた「探求」する心を育てる教育体制、教教職員の質の向上を図る。 |
2 | 幼児理解をさらに深め、クラス運営を円滑に行なう | 個々の子どもへのかかわり、クラス運営の向上。
学年を一つとして考え、チーム保育の感覚を養う。 園内研修、外部研修会の積極的な参加、公開保育など他園との保育交流を含め、教員の資質向上に努める。 |
3 | 教職員の健康管理体制
|
勤務体制と勤務時間の改善を協議し、働きやすく、よりよい職場環境を整備する。
職員同士の子ども理解共有化を促進し、働くことの意欲を高める。 |
6.在園児保護者の評価
2学期と年度末保護者会席上にて、保護者の感想を抜粋紹介し、講評を行ない、
保護者の意見に関しての改善点について説明する。
令和5年度 保護者アンケート
数値によるアンケートではなく、保護者の生の声を聞きたいのであえて
自由記述にした。各学期末に行事の感想を要約してお知らせし、ご意見に
ついては改善策を提示した。
別紙1 2023年度2期末保護者会での報告と御礼
別紙2 2023年度3期末保護者会での報告と御礼
別紙3 2024年3月15日 お知らせ(園だより)
保護者の感想についての行事毎の感想数と御礼
Ⅱ.学校関係者評価
保護者代表として令和5年度PTA 役員3名、及び子鹿幼稚園園長 豊島秀臣氏に以上を説明し講評をいただく。
Ⅲ.理事会・評議委員会にて承認を受ける。実施 令和5年3月24日
上記学園理事会(理事6人)、評議委員会(評議員13人)において、本報告書の1~6までを説明し、在園保護者の感想も伝えて、意見を求めた。理事・評議員からは3.評価項目の達成、及び取り組み状況については今年度の前向きな取り組みに評価を得たが、5.今後取り組む課題については、5.の総合評価を踏まえ、昨今の教育での「探求心」の醸成について、更に園庭環境を生かすことや教職員の資質向上のための園内研修を促進するよう助言を得た。
別紙4 理事会・評議会議議事録(2024年3月24日)
Ⅳ.公表の仕方
在園児保護者には2学期末、3学期年度末保護者会にて、1~5を報告した。
ホームページにもこの自己評価・学校関係者評価を記載する。
令和5年度財務書類